カナダで日本の青年から大きな刺激を受けました! カナダ語学研修④
研修4日目、朝のビクトリアはあいにくの雨でした。でも、教室からは明るい声の英語が飛び交い、雨を吹き飛ばし天気予報も覆して、午後は快晴に恵まれました。
カナダで最も温暖な気候のビクトリアは、治安も良く、多くのお年寄りがゆったりと暮らす町でもあります。今日はシニアホームを訪問し、カナダのお年寄りたちと交流しました。
まずは、全員で合唱を歌いました。カナダ国歌「O Canada」、「大地讃頌」、「あなたへ」・・・。合唱が始まるうちに奥の方からお年寄りの方が集まり、仕事をしているスタッフの方も手を止めて歌に聴き入ってくださる姿が見られました。歌い終わると1曲1曲に対して、盛大な拍手を送ってくださり、その拍手に心を動かされた生徒たちもより気持ちを込めて一生懸命歌いました。特技発表は、「ピアノ・篠笛・スネアドラム・ヴァイオリンの合奏」と「ピアノの連弾」を披露しました。その後、生徒たちがお年寄りの間に入り、作ってきたコマをプレゼントしながら、自己紹介をしたり、積極的に質問をしたりするうちに心が通じ合い、自室に招かれ交流する姿まで見られました。最後には、お年寄りの方から「日本の国歌を聴きたい」というリクエストを頂き、急遽「君が代」を披露し、また大きな拍手を頂きました。シニアホームを後にする生徒たちは、お年寄りと国を超えて心が通じ合えた満足感で一杯でした。
午後は小杉山浩太朗さんの講演をお聞きしました。小杉山さんは、この講演のためだけにスペインのマドリードから16時間かけて来てくださいました。小杉山さんが長聖中学校の生徒たちに熱く語ってくださったことは次の5つです。①海外研修は、日本にいて「あたり前」だと思っていたことを見直す絶好の機会。一歩日本から外に出てみると「大きな世界」が待っている②“Study”と“learn”は違う。解が明確にある“study”と解のない課題を追求する“learn”。受け身の“study”よりも自分からつかみに行く“learn”が大切。佐久長聖の創設者市川千晃先生の「学歴なきを恥じるな、教養なきを恥じよ!」の言葉はまさにそれを示している。③グローバル社会が求めているのは、「世界の一員として問題の解決策を提案できる」人材。自分は、「『真の世界』を知る教育」が必要と考え、海外にそれを求めた。④「誰かに何かを伝えたい」という思い=ラッピングする中身があることこそが英語上達の秘訣。⑤世界の中で生きていくためには、MapよりもCompassが大切。つまり、自分の立ち位置を見つけ、自分が生きていく価値観=「生きがい」を見出すことが重要。「好きなこと」・「得意なこと」・「社会が求めていること」・「稼げること」の4つの観点から自分の生きがいを見つめる必要がある。
その後、小杉山さんが各教室を訪問すると、生徒からは様々な質問が出されました。例えば、リーダーシップとは何かという質問に対し、小杉山さんはリーダーシップには2つの定義があり、人々を引っ張っていくリーダーシップ、状況を率いるリーダーシップ(フォロワーシップ)、すなわち周りを観察し皆を同じ方向を向かせる力が必要だとおっしゃっていました。小杉山さんの話を聞いて、自分の未来に思いを巡らせ、目を輝かせている生徒が何人も見られました。
さて、明日、明後日の週末2日間は生徒たちもお休みになります。それぞれのホストファミリーと素敵な思い出作りや貴重な経験をしてほしいと思います。