サミットアカデミーエレメンタリースクール佐久・佐久長聖中学・高等学校

佐久長聖ニュース

芦田創さんから熱いメッセージをいただきました。文教講演会

 11月16日、中学で第2回文教講演会が開催され、トヨタ自動車の所属でアスリートの芦田創(あしだ はじむ)さんに、「より遠くへ」の演題でご講演いただきました。

 芦田さんは、リオデジャネイロ・パラリンピックに走り幅跳びと400mリレーに出場し、リレーでは銅メダルを獲得されるなど、世界の舞台で活躍されています。

 講演ではまず、片方の上肢に障害があるとどれだけ走ることが大変なのかをお話しいただきました。その後、5歳で病気を患い10年間の闘病の末に上肢障害となったものの、その結果、“走る”ことに出会え、自分が好きなものに出会えたことで病気は乗り越えることができたことを話されました。その後、陸上生活を始めたものの、ハンディがある自分がいくら頑張っても健常者には勝てないことが悔しく、一方で初めて出場したパラ大会で楽々と優勝してしまったことでやる気がなくなり陸上をやめてしまったこと。やがて、リオパラリンピックの1年前、恩師からの「障害に甘えている」の言葉に、限界を自分で作っていたことに気づき、それからは障害者の自分を受け入れ、前向きに自分の可能性に挑戦することになった今のご自身のことを話してくださいました。

 芦田さんの目標は「東京パラリンピックでの金メダル」です。自分が障害に甘えず誰よりもチャレンジした証明を得たいという気持ちと、日本の社会を変えたいという思いからです。日本を人との違いを認め合える社会にしたいという芦田さんのメッセージが強く伝わってきました。

 最後に、生徒たちに「人生は自分が主人公の物語。目標や夢は自分を自分らしく生きさせてくれるものになる。好きなことの延長が目標になる。好きなことを全力で取り組み、目標を見つけ、その目標に向かって邁進してください」とエールを送ってくださいました。

 2020年の東京パラリンピックでの芦田さんの大活躍を期待したいと思います。そして、金メダルをとった芦田さんの言葉が、日本の社会を変えていくきっかけになることを期待したいと思います。