サミットアカデミーエレメンタリースクール佐久・佐久長聖中学・高等学校

佐久長聖ニュース

井上康生氏の講演会が開かれました。

 10月23日高校で、2000年シドニーオリンピック金メダリストであり、現日本代表男子柔道監督である井上康生氏をお招きし、講演会が開かれました。井上氏は5歳から柔道を始め、柔道を通じて「生きる力」を学び、現役時代から現在でも大切にしているという「熱意」「創意」「誠意」の3点についてお話くださいました。

 「熱意」ではどれだけ熱く自分が目標に向かうことができるかが大切で、努力していく過程で自己マネージメント(自己分析)ができる人や自分の能力を知る人ほど伸びるとお話しされました。さらに、オリンピック選手など一瞬の華やかな舞台の裏では、苦しいこと辛いことの連続を耐えて努力しているが、それは大きな目標があるからこそ努力し続けられるので、是非大きな目標や夢をしっかり持って、人生観・仕事観を育てていってほしいとおっしゃられました。また、夢や目標を成し遂げるには「準備力」が必要であり、一流の選手ほど最高のイメージと最悪のイメージの両方をもっており、自分の弱いところを洗い出せる人ほど強くなると語られました。

 「創意」では考える力が夢や目標の実現のためには必要で、それを伸ばすには「知識力」が必要だとお話しくださいました。学習や体験だけではなく、すべてが知識力に繋がり、ただやるのではなく、自己の可能性を信じて色々なものに挑戦する、変化を恐れないこと、失敗を恐れない気持ちの大切さを生徒に教えてくださいました。

 「誠意」とは「人間力」である、とおっしゃられ、“対人”を大切にしてほしいと語られました。成功を収めるにはひとりの力では限界があり、他者の協力が必要なこと、そのためにも挨拶や感謝の言葉を、内面に思うだけでなく形で表すことで、自分自身を見直し、今からでも変わることができることを意識していってほしいとお話になりました。