サミットアカデミーエレメンタリースクール佐久・佐久長聖中学・高等学校

先輩からのメッセージ

夢の実現のために

先輩からのメッセージ

佐久長聖が目標としているのは、人間力を養うことです。

私たちは人生を送っていく中で、乗り越えていかなければならないことがあります。

大学受験や就職は、そのひとつのステップでしかありません。大切なのは、夢を一つ一つかなえ、なりたい自分になること。佐久長聖で、大きく成長し、花を咲かせていきましょう。

合格体験記

友人や先生方に支えられて

信州大学 医学部
斎藤 舞さん(2019年度 卒業生)

6年前、私は、医学部医学科に現役合格することを目標に、佐久長聖中学校に入学しました。私が最も重要視したのは「効率の良い学習」です。そのため、中高6年間を通して、寮での生活を選びました。通塾することなく目標を達成することができたのは、佐久長聖でかけがえのない友人や先生方に出会えたからにほかなりません。

中学時は、毎回の定期テストを大切にし、友人達と共に頑張ってきたことで、学力の定着と忍耐力をつけることができました。高校時は、放課後ゼミやセミナーに積極的に参加し、たくさんの先生方に学習指導をしていただきました。また、職員室に質問に行くと、いつも分かりやすく教えていただき、正しい知識を定着することができました。

高校進級の頃から受験勉強に本腰を入れるようになり、通学時間が徒歩約10分であること、規則正しい生活が送れること、同じ志を持つ仲間と不安なことをいつでも語り合えることなど、寮生ならではのメリットに助けられました。受験を目前にしても模試の成績が上がらず、自分の勉強法は合っているのか、目標大学に合格できるのか不安で仕方なかった時にも、友人や先生方に支えてもらいました。面接や小論文の対策も先生方が過去問を分析し,面接の練習や添削をしていただき、自信をもって試験に臨むことができました。

佐久長聖には生徒の夢を全力で応援してくださる先生方がいます。共に悩みを分かち合い、本音で語り合える友人とも必ず出会えます。私は、この6年間で出会った人たちとの縁を大切に、佐久長聖で学んだことを忘れず、これからも努力していきたいと思います。

恵まれた環境で得られたもの

東北大学 経済学部
石田 善史さん(2019年度 卒業生)

佐久長聖には、勉学、部活動、そして様々なイベントそれぞれに多くの魅力があります。

先生方の手厚いサポートがある環境のすばらしさは、佐久長聖で勉学をする魅力の一つです。例えば、中学では毎日生活記録で担任の先生とやりとりをしたり、英語の課題をこなしたりすることで文章や英語の基礎力を身につけることができます。高校では放課後や長期休暇を使って、先生方が模擬試験や受験対策の授業を行ってくれます。

部活動では、精神力や体力を身につけられます。私は柔道部に所属していましたが、中学のときから高校生の先輩方と一緒に練習をすることで、力や技術を先取りしてつけることができ、全国大会を経験することもできました。また、6年間厳しい練習や合宿を乗り切ったという自信や、それに伴う精神力は、受験勉強にも役立ちました。

大きなイベントとしては文化祭や研修旅行が挙げられます。佐久長聖ではこれらのイベントは、中学・高校ともに、自分たちで作り上げるという側面が強くあります。苦労する場面も多いですが、それだけに、友人との仲やクラスの団結力が深まっていくのを感じました。

以上のような環境に恵まれて、最終的に私は目標としていた大学に合格しただけではなく、一生関わるであろう友人や、目標に向かう努力の仕方など、実に多くの人生の基盤を得ることができました。佐久長聖の先生方や、応援してくれた両親に感謝し、佐久長聖で得られたことを忘れずに大学へ、そしてその先へと進んでいきたいと思います。

礼節・忍耐・誠実

京都大学 経済学部
磯田 祥之介さん(2018年度 卒業生)

佐久長聖には「礼節・忍耐・誠実」という校是があります。私は、この校是の本当の価値を、受験を通して理解することができました。

佐久長聖の特徴の一つとして挙げられるのが授業の質の高さです。例えば英語では、中学2年生の時から英字新聞が教材として用いられ、大学レベルの内容を学びました。また高3のセンター試験後には、受験大学に応じた少人数のクラスが編成され、生徒それぞれのレベルに合った指導を受けました。様々な大学の過去問を解くことで応用力が高まり、合格を勝ち取ることができましたが、中学生時代から高水準の学びを耐え抜き、忍耐力を身につけていたことも大学合格の鍵となりました。

佐久長聖にはもう一つの特徴として寮生活があります。寮は基本的に2人部屋で、最初は戸惑うこともたくさんありました。けれどもそれまで経験したことのない共同生活の中で、ルームメイトを気遣う礼節の心と、友達と真心を持って接し合う誠実さが鍛えられました。長い間ともに過ごしたルームメイトとは、受験期もお互いに悩みを言い合える関係となり、私の心の支えとなってくれました。

佐久長聖の6年間で、私は勉強面だけでなく「人」としても成長してきたのだと今になって気づきました。「礼節・忍耐・誠実」を身につけることができたのは、佐久長聖と、先生方と、ともに励まし合った仲間のおかげです。これからの大学生活で、そして社会に出てからも、「礼節・忍耐・誠実」を大切にしていきたいと思います。

目標に向かって

新潟大学 歯学部
島村 陽南子さん(2018年度 卒業生)

私は佐久長聖で過ごした6年間で、目標に向かって努力することの大切さを学びました。

向上心のある友人、館の仲間と生活することで目標を高く設定し、それを達成するための過程を大切にできるようになったと思います。

私は中学生から館生活を送ってきました。入学した当初は、親元を離れ新しい環境で苦労することもありましたが、先生方の助けも得ながら友人らと生活する中で、自分らしさを忘れずに集団の一員として生活していく力を身に着けられたと思います。

多くの先生方にお世話になりました。苦手科目のやり直しにとことん付き合っていただきましたし、最後まで添削をしていただきました。また先生に、常に自分を客観的に判断し助言をしていただけたからこそ、自分の方向性を見失わなかったと思います。

進学先としては第1志望の学科とはなりませんでしたが、自分の可能性を信じて大きな目標をかかげ、実現しようともがいたことに満足していますし、今の自分の自信につながっています。

具体的な夢や目標を持たずに入学しましたが、日々の生活や勉強に対して何度も悩み試行錯誤を繰り返し、多くの人と関わるうちに自分の目標や方向性を考えていけたと感じています。佐久長聖には自分の可能性を信じて努力する生徒が多くいます。また、生徒がやる気になった時に全力で力を貸してくれる先生方や環境があります。私は、佐久長聖で過ごした時間や出会った人々をこれからも大切にしていきたいです。

素晴らしい仲間たちと

東京大学 文科三類
浜野 真滉さん(2017年度 卒業生)

私は小学生の頃、勉強や寮生活に興味があったので佐久長聖中学に入学しました。中学時代は、学習面ではライバルと切磋琢磨しながら学力をつけていきながら、聖華祭や京都国内研修・カナダ語学研修などの行事にも全力で取り組みました。

東大受験を強く意識し始めたのは中学3年から高校1年にかけてでした。自分の進路について早いうちから考え始めることができたのは、先生方による進路相談や充実したキャリア教育があったからであり、結果的にこうした早期からの受験への意識が合格に結びついたのではないかと思います。高校時代は学校の授業を中心に勉強を進め、高校3年になっても塾には通わず、先生方に答案を添削していただきながら受験勉強に取り組みました。苦しいときも先生方に親身に相談に乗っていただきました。また、中学1年次から6年間、競いあい励ましあった仲間たちの存在も受験期には心強い支えになりました。私の東大合格を心から喜んでくれた友達の姿を見て、佐久長聖で本当に素晴らしい仲間に出会えたと改めて実感しました。

さらに、高校進級後は甲子園を目指す野球部や全国制覇を目指す駅伝部を間近で見られるのも私にとっては嬉しいことでした。とりわけ受験直前の駅伝部全国制覇からは大きな刺激を受けました。

こうした素晴らしい仲間に出会える充実した環境で中高時代を過ごせたことは今後の糧になると思います。佐久長聖での経験を胸に今後も邁進して参りたいと思います。

やりたいことをやれる環境

東京外国語大学 国際社会学部
増田 琴音さん(2017年度 卒業生)

私にとって佐久長聖での6年間は、やりたいことに全力で取り組むことができた6年間でした。突拍子もない挑戦であっても、やってみたいという意志を最大限尊重し応援してくれる環境が佐久長聖中学・高等学校には整っていたと思います。

中学時代には、聖華祭や体育祭、海外研修、委員会など多くの課外活動のなかで「どうしたらうまくいくか」を主体的に考え実践し、クラスの団結を高めたり、何かに全力で取り組んだりすることの楽しさを学びました。また体験学習などでは、机に向かっているだけではできないような豊かな経験をたくさん積むことができました。

高校進級後には、強化部である吹奏楽部へ入部し、高校2年次には長期の海外留学もしました。高校3年次には体調を崩して学校にいけない日々もありましたが、挑戦につきものである困難に打ちひしがれた時はいつでも、かけがえのない仲間たちが支えてくれました。

6年間一貫して塾には通わず、先生方に言われたことを着実に行いました。中学時代からの日々の努力の積み重ねが結果的に合格につながったと思います。また受験直前は私の志望大学に合わせて一対一対応で細かな添削をしていただき、先生方の熱心な指導のおかげで受験を乗り越えることができました。

6年間の日々を終えた今、改めて佐久長聖に通わせてくれた両親、支えてくださった先生方、そしてこれから一生の付き合いになるであろう仲間たちに最大限の感謝を伝えたいと思います。

夢を咲かせた先輩たち

佐久長聖で学んだことを生かして

東日本旅客鉄道株式会社
東京支社東京駅勤務
東京大学 法学部
法学総合コース 卒業
樫山 拓斗さん(15期生)

私は現在、東京駅に勤務しており、主に改札でお客さまのご案内を行っております。社会人として駅で働く中で、重要だと感じていることが2つあります。

まずは、時間の意識です。列車の運行や駅の営業が時間通りでなければ、お客さまからの信頼は失われてしまいます。お客さまから信頼していただけるために、時間を守って日々の業務に取り組む意識が必要不可欠です。

そして、幅広く学習する意欲です。鉄道の業務は多くの社員の協力により成り立っており、メンテナンス、お客さま案内、列車の運行状況の管理など、それぞれの分野のスペシャリストたちが集まって、鉄道の安全・安定輸送を実現しています。そのため自分の専門の殻に閉じこもりがちですが、専門の壁を越え連携して業務を行っていくために、自分の知らないことについて積極的に聞き、学ぶことのできる姿勢が強く求められています。

私はこれらのことを、佐久長聖の6年間を通して学びました。

佐久長聖では、寮生活に始まる様々な集団生活を経験します。それらの経験の中で、時間を守る意識が自然と身についていったと感じています。また、佐久長聖では、実際の勉強の他に多くのイベントや、他ではできない様々な体験学習を経験します。これらの経験を通して、勉強だけではなく様々なことを幅広く学ぶことができました。

今後も、運転士などの現場や企画部門での業務に取り組んでいきますが、佐久長聖で学んだ、時間の意識と幅広く学習する意欲を持って仕事に取り組んでいきたいと思います。

佐久長聖での日々を思い出して

国立国際医療研究センター
国府台病院 勤務
月本 優美さん(13期生)

昨年、大学を卒業し、私は今、千葉県の病院で内科医を目指し研修医として働いています。長野県を離れ大学・職場で多くの人と出会い、自身の中高生活について話す機会がありますが、その度にたくさんの素敵な環境に恵まれていたことを実感します。

まず、佐久長聖には整った学習環境がありました。日々の授業の密度が濃く、予備校に通わずとも実力をつけられたことは、首都圏の学校出身の友人に驚かれたことの一つです。大学の試験問題の傾向に合わせて先生方からご指導いただいたことや、志望校を諦めそうになった時に担任の先生が温かい言葉で後押ししてくださったことが、今も記憶に残っています。当時は目の前にあることをこなすのに精一杯でしたが、その一つひとつの積み重ねが目標到達への確実な道であったと感じています。

様々な地域から集まった友人と出会い、それぞれの目標に向かって切磋琢磨できたことも、現在の私の糧となっています。私は寮生活を6年間経験しましたが、一緒に過ごす中で楽しい時間をたくさん共有し、また友人や先輩の努力している姿を間近に見て刺激を受けたことも数多くありました。時に悩みながらもお互いを尊重し合って生活を共にした日々は、なかなか得ることのできない貴重な経験だったと思います。そして寮生活を経て、自然と自分自身に合った生活リズムが整い、自主的に学習する習慣を身につけることができました。

皆さんもぜひ、佐久長聖で出会う仲間と夢に向かって切磋琢磨し、充実した6年間を過ごしてください。

佐久長聖で得た宝物

国立大学法人信州大学
医学部麻酔蘇生学教室 助教
群馬大学 医学部 医学科 卒業
中澤 真奈さん(4期生)

早いもので、佐久長聖中学・高等学校を卒業して15年が過ぎました。私は、群馬大学医学部を卒業、初期研修修了した後、信州大学医学部麻酔蘇生学教室に入局しました。医師として働き始めて9年、現在信州大学医学部付属病院で麻酔科医として働いています。

麻酔科は皆さんにはあまり馴染みのない科かもしれません。想像してみて下さい。起きているヒトの体にメスをいれたらどうなるでしょう。恐ろしいことですが、本格的な麻酔法が発明されたほんの200年前までは、そういった方法がまかり通っていました。決して軽くはない手術の負担やストレスから、様々な薬剤を駆使していかに患者さんを守るか…麻酔科医は周術期(手術とその前後を含めた期間)の全身管理を通じて患者さんの安全を守るエキスパートであり、今の仕事には非常にやりがいを感じています。

佐久長聖では6年間充実した日々を送りましたが、中高時代に得た最大の宝は一生涯を通して付き合える友人を得ることができたことでした。環境が人を作るといいますが、その環境の最たるものが人間関係だと私は思います。どこに行って、どんな人間関係を構築するか…学生時代のみならず、人生はその積み重ねです。幸運にも私は学生時代に素晴らしい友人を得ることができました。その経験は、社会人となった今でも現在の私をかたち作る上で重要な部位を占めています。皆さんも、ぜひ佐久長聖で素敵な友人を得てお互いに切磋琢磨しつつ、夢に向かって頑張って下さい。応援しています。

3つの財産

東京医科歯科大学
歯学部付属病院 勤務
東京医科歯科大学
歯学部 歯学科 卒業
内川 雄太さん(9期生)

『佐久長聖、一度見学に行ってみないか?』小6の4月、父に言われたこの台詞が全ての始まりでした。

気がつけば佐久長聖高校を卒業し、早10年。職業柄、十代二十代の方々を長期に渡って治療する機会が多いため、お互い腹を割って色々な話をします。寮生活の話、毎朝ラジオ体操で1日が始まる話、夜の学習会の話など。どれも驚かれますが、それをどこか誇らしげに語る今の自分がいます。

佐久長聖で過ごした6年間を改めて振り返ると、3つの大きな財産をいただいたように思います。1つめは“確かな学力”。学習塾いらずの充実した授業や先生方の手厚いサポートがありました。2つ目は“社会人としての資質”。『5分前行動・3分前着席』などを通し、時間や規則を守るといった、社会人として必要な資質を身につけさせていただきました。そして3つ目は“生涯の友人”。6年間、同じ釜の飯を食い、一緒に笑い、時には喧嘩し、勉強に遊びに切磋琢磨してきた15年来の友人達。今でも月に一度は顔を合わせる大切な仲間です。

このような素晴らしい財産を与えてくださった佐久長聖、そして、全てのきっかけを与えてくれた父に、心から感謝したいと思います。

最大限に成長できる場所

気象庁 仙台管区気象台
地域火山監視・警報センター
勤務
東北大学 理学部
宇宙地球物理学科
地球物理学コース 卒業
東城 孝昌さん(10期生)

佐久長聖在学中に、「気象台で働く」という目標を持ちました。現在はその目標を達成させ、仙台管区気象台で東北地方の火山の監視や評価を行っています。今思うと、自分の目標を達成させることができたのは、最大限の熱意をこめて教えてくださる恩師や自分の模範となる先輩や友人、勉学に励むことのできる素晴らしい環境のおかげでした。

「気象庁」や「気象台」と聞くと、「天気予報をしている所」と思うかもしれませんが、実は、自然災害から国民の生命、身体、財産を守る「防災」のための施設です。大雨・洪水や土砂災害、火山の噴火などから国民を守るための情報を考え、発信をしています。そんな「防災」を考える上で必要なのは、気象、地震、火山の知識はもちろんのこと、その時の社会情勢や経済活動等も考慮することです。専門分野はもちろんのこと、総合的に物事を見ることが必要になってきます。佐久長聖での6年間では、授業はもちろんのこと、体験学習や語学研修でも様々な知見を得て、総合的に物事を考える習慣を身につけることができました。

今日、自分が働くうえで必要な習慣を身につけるまで支えてくださった佐久長聖に感謝しています。

佐久長聖から、世界へ

全日本空輸株式会社
客室センター 勤務
立教大学 文学部 文学科
フランス文学専修 卒業
花里 文奈さん(11期生)

先日、バンクーバー便に乗務しました。カナダ語学研修以来、実に10年ぶりの訪問でした。あの研修が、私が英語を好きになり、世界に興味を持つきっかけとなった、大きなターニングポイントでした。

私は今、客室乗務員として、世界中を飛び回る毎日を過ごしています。体力的に厳しいときもありますが、色々な場所へ行って、色々な人と出会う日々はとても刺激的です。

ANAに入社して4年目を迎え、国際線エコノミークラスパーサー(責任者)、国内線チーフパーサーの業務を勉強しています。外国人クルーもいるため、基本的に打ち合わせは英語で行いますし、お客様も世界中からいらっしゃいます。そんな日々の中で思うことは、国際社会において、英語は単なる基本ツールでしかないということです。しかし同時に、最も重要なスキルでもあります。

今、中学高校でホームステイを二度経験し、充実した英語教育を受けられる環境にあったことを感謝するとともに、中学生時代は未来の選択肢を広げる上で最も重要な時期であると実感しています。

佐久長聖で学ぶ日々の中で、私は世界を繋ぐ仕事がしたいと思うようになりました。そして、外国の方が初めて接する日本人として、日本らしさを体現できる仕事を選びました。「おもてなし」とは何か。私は細やかに相手を想う気持ちだと思うのです。私の心ばかりの「おもてなし」に対して、世界中のお客様から頂く感謝の言葉が、今の私の原動力です。

卒業後6年経って

社会医療法人財団 慈泉会
相澤病院
卒後臨床研修センター 勤務
山形大学 医学部 医学科 卒業
五味 香織さん(12期生)

佐久長聖中高卒業後、医大で学び、現在は長野県内で研修医をしております。

私は田舎の小さな小学校出身ですが、小学校卒業後から、県内外出身の様々な考えを持った仲間たちと出会えたのはとても大きな経験でした。友人たちとともに生活し関わりあうことで、幼いながらも視野を広げ、自分のやりたいことや目指すべき方向について客観的にかつ自主的に考えられるようになりました。

佐久長聖での6年間で、国立大学医学部に進学できるだけの十分な学力はもちろん、勉強する習慣や考える習慣が身につきました。これは医学生時代だけでなく、働き始めた今でもとても役に立っています。勉強の努力は自分次第…と考える方もおられるでしょうが、努力を認め、支え、応援してくれる環境はとても大切です。佐久長聖にはそのような環境が整っていて、努力し続ける習慣を自然と身につけさせてくれました。

また、中高の友人たちとは14年目の仲です。今でも連絡を取り合っていて、皆の頑張っている話を聞くのは本当にいい刺激になります。このような友人たちとの出会いも佐久長聖ならではの魅力だと思っています。

長聖スタイルを活かして

株式会社JALエンジニアリング
大阪航空機整備センター
整備部 伊丹空港 勤務
室蘭工業大学 工学部
機械航空創造系学科
機械システム工学コース
卒業
大瀧 尚一郎さん(13期生)

私は現在、航空整備士として地域路線を運航するリージョナル機材の整備を行っています。日々、真摯に機体に向き合い航空機の健全性の維持・向上に全力を尽くす上で、欠かすことのできない要素が3つあります。

1つ目は、“自己管理”です。整備作業は昼夜問わず過酷な環境下で行うため、自身の健全性を第一に維持しなければならないことです。

2つ目は、“時間管理”です。限られた時間の中、不測の事態も想定した上で正確に無駄のないスピーディーな整備を行わなければならないことです。

3つ目は、“協調性”です。整備はチームで行うため、安全に且つスムーズに作業を完結させる上で常に周りを見て、チームに必要な動きを考えて行動しなければならないことです。

これらの要素は6年間の寮生活を通して、自然と身に付けられたと感じています。“優れた食生活により常に健康で毎日を全力で過ごすことができたこと”、“身の回りの家事を効率良くこなすことで時間の使い方が上手くなったこと”、“異なる価値観を持った仲間と共同生活をすることでチーム力が付いたこと”。

今から考えると長聖での学生生活は、単に学業だけを学ぶところではなく、社会にでてから活かすことのできるスキルも学べたところだと感じます。幼い頃より寮生活をさせてくれた両親、学業面と生活面をともに支えて下さった恩師の方々に感謝し、6年間で培った長聖スタイルを活かしてこれからも空の安全を守りたいです。